何をするにしてもお金で悩むことになる
事業資金って重要なの?
事業を行う上で大切なことは色々あります。人材確保、設備調達、業種によっては仕入れなど、いわゆる「ヒト・モノ・カネ」といわれる経営資源です。この経営資源の考え方は、カネよりモノ、そしてヒトが重要度が一番高いと言われています。「ヒト」が一番重要な理由は「モノ」を開発したり、製造するのは結局「ヒト」が行うことだからです。では、経営資源的に「カネ」があまり重要でないのなら、資金集めより「ヒト」の確保に力を入れたほうがいいのでしょうか?それは違います。事業資金を十分に確保してからでないと、事業はいとも簡単に終焉を迎えてしまいます。事業資金が少ないと、何をするにもリスクを考えて、必要な投資すら二の足を踏んでしまうようになってしまうのです。

事業資金は活動の源泉です。
例えば、「モノ」を作るための設備を導入する際に、事業資金が少ない場合「導入した方がいいと思うけど、もしすぐ壊れたり、使わなかったら大損だな」と必要以上に考え、結局リスクを恐れて導入を見送ってしまったり、「ヒト」の採用を考えた場合にも「もし求人出して一人も応募がこなかったら求人料がもったいない」と求人募集を諦めてしまったり。事業資金が少ないと、適切な投資すら必要以上にリスクを検討してしまい、その検討に無駄な時間や労力を割き、結局その分本来生み出せるはずだった「カネ」を無駄に浪費するという悪循環に陥ってしまうのです。事業資金とは「財布」そのもの。「財布」の中身が心配だからと、食事を「するかしないか」を毎食考えるなんて愚の骨頂ですよね。そんなことより「財布」の中身は、余計なことに悩まないよう十分に用意しておくことが重要です。